D. Gray-man ~願いの果てに~
□土翁と空夜のアリア
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リオウ、神田、アレン、トマは建物を乗り越えながら、走っていた。
アレン「あの、ちょっとひとつわかんないことがあるんですけど」
神田「それより今は汽車だ!!」
トマ「お急ぎください汽車がまいりました」
アレン「でええっ!?これに乗るんですか!」
リオウ「乗るから走っていたんじゃない」
4人は一気に汽車へと飛び降りる。リオウは綺麗に着地。ほか3人は張り付いている。
アレン「飛び乗り乗車…」
トマ「いつものことでございます。」
リオウ「さあ早く車内に入りましょ」
トマ、リオウ、神田、アレンの順に降りると、飛び乗り乗車の際の騒動で、車員が駆けつけてきた。
車員「困ります。お客様!こちらは上級車両でございまして一般のお客様は二等車両の方に…ていうかそんな所から…」
トマ「黒の教団です。一室用意してください」
車員「!黒の…!?」
車員は、リオウたちの胸にあるローズクロスを見て顔色を変える。
車員「か かしこまりました!」
そんな車員の様子が気にかかったアレン。
トマ「何ですいまの?」
トマ「あなた方の胸にあるローズクロスはヴァチカンの名においてあらゆる場所の入場が認められているのでございます」
アレン「へえ」
トマ「ところで私は今回マテールまでお供する探索部隊のトマ。ヨロシクお願いいたします」
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アレン「で、さっきの質問なんですけど、なんでこの奇怪伝説とイノセンスが関係あるんですか?」
リオウ「イノセンスというものは、大洪水から現代までの間に様々な状態に変化している場合が多い。初めは地下海底に沈んでいたんでしょうけど、その結晶の不思議な力が導くのか人間に発見され色んな姿形になって存在していることがある。そしてそれは必ず奇怪現象を起こす。なぜだかね。」
アレン「じゃあ、この『マテールの亡霊』はイノセンスが原因かもしれないってこと?」
リオウ「そう。《奇怪のある場所にイノセンスがある》だから教団はそういう場所を虱潰しに調べて可能性が高いと判断したら私達を回す…というかコレ貴方の師匠に習わなかったの?」
アレン「す、すみません。教えてもらえませんでした」
再びアレンが資料に目を通し始めるが顔を上げこちらを見る。
アレン「リオウは読まないんですか?」
リオウ「もう頭に入ったからいい。それより、やっぱりマテールの亡霊の正体は…」
トマ「そうでございます。トマも今回の調査の一員でしたのでこの目で見ております。マテールの亡霊の正体は……」