D. Gray-man ~願いの果てに~

□入団騒動とシンクロ率
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神田「コムイか……どういうことだ。」

コムイ「ごめんねー早トチリ!その子達クロス元帥とディアナ元帥の弟子だった。しかも女の子の方はディアナ元帥が溺愛してるみたいでー傷つけたらディアナ元帥に殺されちゃうよーほら謝ってリーバー班長」

リーバー「俺のせいみたいな言い方ー!!」

コムイ「ティムキャンピーがついているのが何よりの証拠だよ。それに今来たキールくんも彼女を知っているからね。彼らはボクらの仲間だ。」

コムイに言われてもなおイノセンスを突きつける神田だが、突然後ろからパコッという音が聞こえた。

リナリー「もーやめなさいって言ってるでしょ早く入らないと門閉めちゃうわよ」

パコッという音の正体はリナリーが持っているバインダーだった。

リナリー「入んなさい」

門をくぐって中に入りながらリナリーは自己紹介を始めた。

リナリー「私は室長助手のリナリー。室長の所まで案内するわね。」

アレン「よろしく。」

リオウ「よろしく」

リナリー「ねえ。リオウは何歳なの?」

リオウ「18。髪の色は事情があって言えない。」

リナリー「私は16なの。年が近いし仲良くしましょうね」

リオウ「ええ。」

リオウはとりあえず差し当たりない程度に返事をする。

リオウ「……仲良く、かぁ」

誰も聞き取れないくらい小さな声で言ったのに、隣にいた神田には聞こえたらしく、何も言わずこちらを見ていた。

アレンがリナリーと話しているのを横に神田はもう用は済んだとばかりに、回れ右をしてどこかに行こうとした、がアレンが呼び止める。

アレン「あ、カンダ…って名前でしたよね…?」

神田は立ち止まり、アレンをギロっと睨みつける。

アレンは手を伸ばし握手をしようとするが、神田は差し出された手を一瞥し、顔を背ける。

神田「呪われている奴と握手なんかするかよ」

といい、再び歩き出した。

リナリー「ごめんね。任務から戻ったばかりで気が立っているの。」

リナリーが一応フォローする。

衛兵「新入りか」
衛兵「まだ子供じゃねェか」
衛兵「老人かと思ったらなんだあの髪」
衛兵「呪われてるらしいぞ」
衛兵「大丈夫かよあんなガキで…」
衛兵「まあイノセンスに年齢は関係ないからな」

そう、アレンのことを噂している衛兵たちだがリオウは無視だ。リナリーの案内のもとコムイのいるところに到着した。

コムイ「はいどーもぉ科学班室長のコムイ・リーです!歓迎するよ。アレン君、リオウちゃん。いや〜さっきは大変だったね〜」

という言葉に科学班たちは「誰のせいだ」
と声を上げる。

コムイに連れてこられたのは処置室。だがここに入るのは、アレンとリナリーとコムイだった。先ほどの神田から受けた傷を治療するためだ。リオウは待っているように言われたので、大人しく待っていると、数秒後に悲痛な叫び声が聞こえたのだった。
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