D. Gray-man ~願いの果てに~
□入団騒動とシンクロ率
2ページ/4ページ
神田「コムイか……どういうことだ。」
コムイ「ごめんねー早トチリ!その子達クロス元帥とディアナ元帥の弟子だった。しかも女の子の方はディアナ元帥が溺愛してるみたいでー傷つけたらディアナ元帥に殺されちゃうよーほら謝ってリーバー班長」
リーバー「俺のせいみたいな言い方ー!!」
コムイ「ティムキャンピーがついているのが何よりの証拠だよ。それに今来たキールくんも彼女を知っているからね。彼らはボクらの仲間だ。」
コムイに言われてもなおイノセンスを突きつける神田だが、突然後ろからパコッという音が聞こえた。
リナリー「もーやめなさいって言ってるでしょ早く入らないと門閉めちゃうわよ」
パコッという音の正体はリナリーが持っているバインダーだった。
リナリー「入んなさい」
門をくぐって中に入りながらリナリーは自己紹介を始めた。
リナリー「私は室長助手のリナリー。室長の所まで案内するわね。」
アレン「よろしく。」
リオウ「よろしく」
リナリー「ねえ。リオウは何歳なの?」
リオウ「18。髪の色は事情があって言えない。」
リナリー「私は16なの。年が近いし仲良くしましょうね」
リオウ「ええ。」
リオウはとりあえず差し当たりない程度に返事をする。
リオウ「……仲良く、かぁ」
誰も聞き取れないくらい小さな声で言ったのに、隣にいた神田には聞こえたらしく、何も言わずこちらを見ていた。
アレンがリナリーと話しているのを横に神田はもう用は済んだとばかりに、回れ右をしてどこかに行こうとした、がアレンが呼び止める。
アレン「あ、カンダ…って名前でしたよね…?」
神田は立ち止まり、アレンをギロっと睨みつける。
アレンは手を伸ばし握手をしようとするが、神田は差し出された手を一瞥し、顔を背ける。
神田「呪われている奴と握手なんかするかよ」
といい、再び歩き出した。
リナリー「ごめんね。任務から戻ったばかりで気が立っているの。」
リナリーが一応フォローする。
衛兵「新入りか」
衛兵「まだ子供じゃねェか」
衛兵「老人かと思ったらなんだあの髪」
衛兵「呪われてるらしいぞ」
衛兵「大丈夫かよあんなガキで…」
衛兵「まあイノセンスに年齢は関係ないからな」
そう、アレンのことを噂している衛兵たちだがリオウは無視だ。リナリーの案内のもとコムイのいるところに到着した。
コムイ「はいどーもぉ科学班室長のコムイ・リーです!歓迎するよ。アレン君、リオウちゃん。いや〜さっきは大変だったね〜」
という言葉に科学班たちは「誰のせいだ」
と声を上げる。
コムイに連れてこられたのは処置室。だがここに入るのは、アレンとリナリーとコムイだった。先ほどの神田から受けた傷を治療するためだ。リオウは待っているように言われたので、大人しく待っていると、数秒後に悲痛な叫び声が聞こえたのだった。