忍びとの恋

□小さくても2
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「才蔵さんっ、あれ見てくださいっ」
「はいはい」


私と才蔵さんは、城下町へと来ていた




「出掛けるよ」
「?どこにですが」
「町」
「えっ、だってーー」

私が子供になった次の日の朝、急に才蔵さんから誘われ、私は驚いていた

何故なら、私が元の姿に戻るまで、城から出てはいけないと才蔵さんに言われていたからだ

「ほら、行くよ」
「わっ」

そうこうしているうちに、才蔵さんの手にひかれて、城下町へと行ったのだった




俺は今日、彼女と城下町へと来ていた
その目的はーーー

(・・・)

俺の視線の先にある気配、恐らくは凛に飴玉をあげた例の男性だろう

俺の目的、それは彼女を小さくさせた犯人を捕まえるため

「才蔵さん?」
「・・・っ」

俺が立ち止まったことを不思議に思ったのか、彼女は聞いてきた

「どうしたんですか?」
「なんでもないよ、ホラあそこに行くんじゃないの?」
「あ、そうでした」

彼女に悟られないように誤魔化した
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