忍びとの恋
□小さくても
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そして、今に至る
まさか、あの飴玉に自分が子供になる効果があるとは思ってみなかった
「とりあえず、誰かを」
”呼ばないと”と言いかけ気づいた
己の格好に
着物の大きさは当然ながらぶかぶかだ
今この格好で出たところでどうするというのだ
「はぁ・・・」
困り果てたその時
「何してんの」
目の前にいる子供は恐らく凛だろう
俺はここ数日の任務の内容を思い出していた
それは、最近若い女子を標的にある物を売っている輩がいるということ
それを貰った女子は必ず神隠しにあったかのように消えていること
そして目の前にいる凛はその輩によって小さくなってしまったのだろう
「才蔵さん・・・」
「はぁ・・・」