忍びとの恋

□好きor嫌い
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(やれやれ・・・)

ふうとため息を零しながらもすぐさま雪の後を追った。雪が現れると大体ロクなことがない
それは今までの経験でわかることだ

しかも凛に用があるとなると早目に見つけないといけない。凛に仮死薬を飲ませる程だ、今回もロクなことではないだろう

俺は更に脚を速めた



あれからどれくらいたったのだろう
俺の部屋、以前まで彼女が使っていた部屋、厨房など色んなところを探し回ったが一向に見つからない

一度頭を冷やそうと部屋に戻ろうとした途端---

「才蔵さん」
「・・・っ」

声のする方に振り返るとそこには凛が立っていた。後ろには雪もいた

「じゃあね凛ちゃん、言ったとおりにやるのよ」
「あっ」

そういうと雪はその場から消え、俺と凛だけになった

「才蔵さん」
「何もされなかった?」
「あはい。特に何も」
「全く、心配させないでよね」
「すみません。才蔵さん」
「何さ」
「嫌いです」
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