▽special

□Happy Birthday*
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ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!


















ん?



ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!













「…ッ!!」
















ジリリリリリ!!
カチッ























ア゙?何が起きたかって?そんなことオレにもわかんねぇよ!

……ただ、オレの隣でニンマリ笑ってるこの女にならわかるかも知れねぇ。

「オイフウカ、お前今何時だと思って」
「はっぴばーすでーとぅーゆー、はっぴばーすでーとぅーゆー、はっぴばーすでー、でぃーあ すーばるー  はっぴばーすでーとぅーゆー……おめでとうスバル!これでキミもおとn」

「フウカ…」

「え?何々!感動した?!うぅーーー、私まで涙がでt」

「馬鹿野郎!!!!!!」




そうだ、馬鹿野郎だ、コイツは。
今の今まで寝てたんだ、時間は夜中の12:00。
フウカは人間だから、オレがコイツに合わせてやって、ようやっとこのリズムになれてきたんだ。

だってのに

「いくらなんでも、夜中に起こすか?」

「起こす!」

なんで即答なんだ。



オレとフウカは依然、同じ布団を膝に掛け、覚めきらない脳を必死に働かせている。



(ん…?コイツさっき誕生日の何か歌ってたな)








「---ル、スバル?聞いてる?」

「お、おう!悪ィ」

「ハイこれ!誕生日プレゼント!スバル喜ぶと思って!」



小さなフウカの手から差し出されたのは可愛いらしい袋でラッピングされたモノだった。


(こういうとこ可愛いのによ……)


心の中でボソリ呟く。

シュル、とリボンをほどき、中を覗くと…














小さな箱が入っていた。




なんだよ、なんか、アレみてぇ。

(マ、マ、マトリョーシカ)






そんな下らない事を考えながら箱を取り出す。
パカッと開けると、中にはネックレスが入っていた。







「ね?どう?……似合うと思って…!」















「ぁ……とな」





「え?」



「だぁー!ありがとなって言ったんだよ!」






愛する女から何かを貰うってのはこんなにも嬉しくて、照れくさいものなのか。


(あーー、この沼は抜け出せねぇな)





「どういたしまして!実は私も持ってるの!!お揃いにしちゃった!」












コイツが、フウカがより一層愛おしくなる。




プレゼントを箱にしまい、ランプの横に置く。
灯りを消した部屋は先ほどまでの温度が少し残っていて、フウカを無性に抱きしめたくさせる。







「おやすみ、スバル」と言ったフウカをギュッと抱きしめ、耳元で「おやすみな」と返す。




そして、









眠り姫の首筋に一つ唇を落として、オレもまどろみの中に足を一歩踏み入れた。






































そんな二人を見ていたのは…

「お誕生日おめでとう、我が息子よ」


さぁ、だーれだ?

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