▽short story

□ほのぼの日和
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「ぶえっくしょいっ!!」
「……もうちょっと品のあるくしゃみ出来ないのか、フウカ」
「チッチッチッ、甘いねシュウくん…この世の中には品のあるくしゃみなど存在しないのだよ!……いでっ?!」


くしゃみしたらシュウに頭チョップされた痛い。





ーー遡ること30分前。

珍しく早い時間にノソノソと起きてきた最愛のシュウ。
そしてこれまた珍しく珈琲を自分で淹れて飲む。さてはルキくんの真似だな…と思って「ルキくんの真似ー?」と少し…いや結構笑いながら言ってみたらヘッドロックをキメられてしまった。

それから私愛用のコタツちゃんの中に、二人分の足。
何か話すわけでもなくただひたすらにぼーっとしていた。







そして、今。


くしゃみしたら頭チョップされて涙目の私に今も尚、蔑みと哀れみの目を向けるシュウ。

「チョップ痛かった。」
「……ちょっと加減が効かなかった」
「謝るか、罰金500円、異論は認めません」
「じゃあ」


ゆっくりと重なる唇に、顔が熱い。
不意打ちの彼には手も足も出ない。

ペロリと唇を彼の舌が舐めれば少しだけ甘い声が漏れてしまう。


「なにアンタ。強がってた割には……こういうコト望んでたんじゃないの、淫乱」
「そっ、そんなんじゃ!ンぅッ…」


言葉の途中、開いた唇の隙間から差し込まれた舌にされるがまま。


「可愛がってやるよ、フウカ…」

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