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□君の涙が夕暮れに染まる
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「君の涙が夕暮れに染まる」

これはあの高3の夏の日のこと。
彼女の大切な初恋が終わった。

俺の名前は、如月翔馬。
彼女は、綾瀬麻衣。俺の幼馴染。
そして、俺の初恋の相手だった。
だけど、彼女は高校に入学してから
一つ上の先輩に一目惚れし、付き合うことに
なったのだ。
俺の初恋はあっけなく終わったが
麻衣が幸せになるならよかった。
だから、俺はずっと見守っていた。

あれから、二年。俺らが高3になった今も
二人はずっと付き合っている。
先輩の卒業式、麻衣はずっと泣いていたのを
俺は覚えている。
今週末も先輩とデートがとか言って浮かれているが、もうなれた光景だ。
「翔馬ー!見てみて!」
「何だよ…」
「このキーホルダー、この前先輩に買ってもらったの!もう宝物だよ!」
そう言って、変わったウサギのキーホルダーを俺に見せてきた。正直趣味を疑うレベルだが、まぁいい。
そんな帰り道、俺はその先輩を街で見かけた。
隣に俺と同じ学校の制服を着た女子がいる。
きっと、麻衣だろうと思ったその時、
その女子のバックにあるものがなかった。
あのキーホルダーだった。
その時、確信した。
それは浮気だと。

すぐ様、写真を取り、彼女の家へいった。
ピーンポーン
『はーい!あっ!翔馬ー!どうしたの?』
「な!これって、先輩じゃないか?…」
彼女に写真を見せると、彼女の顔が
青ざめていく。
『嘘でしょ…はは…
 翔馬。うちをそうやっていじめるつもり!?
 』
違う。そんなつもりではなかった。
『もう…来ないで。』
彼女は、泣きながら家に入っていった。
それは、とある夕暮れだった
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