短編

□ルーティン
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最近見つけた静かな喫茶店。コーヒーもケーキも最高に美味しくて、定員がイケメンなのだ。



その喫茶店の名前は《ポアロ》



駅前の塾に行く前に、ここで少し勉強するのが最近できた私のroutineである。



今日はお小遣い日前でお財布が寂しくて、コーヒー一杯の注文で小一時間居座っている。正直ポアロにとっては迷惑な客かもしれない。怖くて聞けないが…。



「コーヒーのお代わりいかがですか?」
「お、お願いします。」



イケメン店員さんがコーヒーのお代わりを勧めてくれた。迷惑な客ではないと、思っても良いのだろうか?



そんなことよりも、あのイケメン店員さん、時々気配がなく近づかれるのでびっくりする。今も急に声かけられて驚いた。眠気が一気に覚めるので、集中力が切れかかってる時は効果が抜群だったりするけど。



「お待たせしました。」



イケメン店員さんは多めのミルクと砂糖も一緒に置いて言ってくれた。私はコーヒーはミルクと砂糖を入れないと飲めない。しかもミルクは、いっそカフェオレを注文した方が良いのではないかと思われるくらい入れないと飲めない。



でも、ミルクの量を把握されるほど、ここでコーヒーを飲んだ覚えはないんだけど。あのイケメン店員さん、よく客のこと見てるんだなぁ。



それから勉強しながらコーヒーを飲んで、塾の時間に間に合うように喫茶店を出る。



「ありがとうございました。勉強頑張ってくださいね。」



店を出るときにイケメン店員さんに応援された。今日はなんだかいつもより頑張れそうな気がした。
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