10万人突破記念

□キスマーク
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「ぎゃっ!」



朝、鏡の前に立って悲鳴をあげた。身体中に散らばる所有印が青紫色になっていた。正直、気持ち悪い。



恋人の赤井秀一は見かけによらず、かなり独占欲の強い男で、この前なんか、キャメルとちょっと立ち話していただけでヤキモチ焼かれて、キャメル御愁傷様と手を合わせた。



そして、これまた見かけによらず、超絶倫だったりする。淡白な顔して、騙された気分だ。毎晩は無理なので週末だけ枕をYESにひっくり返す。でも、枕をひっくり返すのを忘れた週末も、やっぱり求められた。…枕の意味とは!?



もはや、やられっぱなしはどうかと思うんだ。恋人なら私が攻めでも良いんじゃないだろうか?主導権とあそこを握って、アンアン言わせてやりたい!



次の週末覚悟しろ!!



ってことで、やってきました週末が!!ご飯よし!お風呂よし!枕よし!どこからでもかかってこーい!



「ただいま。」
「お帰りなさい!ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも、あ・な・た!」
「そこは“私”じゃないのか?」
「チッチッチ!今日は私が秀一さんを美味しくいただきます!」
「ほー。」



あれ?ドウシテコウナッタ?



「美味しくいただくんじゃなかったのか?」
ハンハンヒハヘヘ(アンアン言わせて)、ングッ!」



この、ドSー!!!



もう何十分咥えさせられてるかわかんない!!“ナニを”とか聞かないでー!!



顎が疲れてきた。つーか、口に収まるわけがない。ナニこれ。ホント、隠し持ってる銀弾丸(シルバーブレッド)がデカすぎるって!



もうホント、さっさと引き金引いてくれ!!これ以上は顎が外れる!!



「もう降参か?」
ハラハラホヘハラ(まだまだこれから)!!」
「ククッそうか。」
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