マーブル《シーズン3》

□今日ってデートだったっけ?
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ホテルについて、私と安室さんは衣装を借りる為に別行動となった。どうしてこんなことになったんだ?



いくらため息ついても仕方がない。今日はお祝いの席だ。ため息は厳禁だろう。なら、少しでも幸せオーラのおすそ分けをしてもらおうじゃないか。まだ見ぬ未来の恋人さんと、いつか幸せになってやる!



空色のドレスに合うようにメイクと髪をセットしてもらい安室さんと待ち合わせたロビーに向かう。



すれ違う人がみんな見て来るんだけど、そんなに変だったかな?似合ってない?背伸びしすぎたかな?



「安室さん。お待たせしました。」
「!………なまえさん。すごく綺麗です。」



その間はなんだ?正直にいってくれた方が恥かかなくて良いんだけど。そんなに変?



「すみません。すぐに言葉にできなくて。その、見惚れてしまって。本当に綺麗です。惚れ直しました。」
「…ありがとうございます。」



正直に言ってくれとは思ったが、そんなに褒めないでくれ!恥ずかしいじゃないか!!



「出来ることなら、このまま誰にも見せずに上の部屋に連れて行きたいところですが…」



おい、ちょっと待て!それはダメな褒め方だ!!



「今は我慢します。」



永遠に我慢しててくれ!



「今度は僕が選んだ衣装でデートしましょう!」



ん?今日ってデートだったっけ?



「さぁ、行きましょう!毛利先生たちが待ってます。」



え?その手はなんですか?腕組んでいくんですか?嫌なんですけど?



「虫除けです。僕の手を取るか、その白い首筋に僕の所有印をこの場でつけるか。どちらが良いですか?」
「手でお願いします!」



腹黒の安室さん怖い!誰か助けて!
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