マーブル《シーズン3》

□ようやく決着
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時計を確認する。後5分。



安室さんによる推理ショーも終わったところで私たちは再び走っている。



目的地は、噴水広場。



足元に銃弾が飛んでくるたびに転びそうになるが、安室さんが引き寄せてくれるから何とかここまで逃げることができた。



後は、時間を待つだけ。



「10...9...8...7...6...5...4...3...2...1...ゼロ!」



勢いよく噴水が吹き上がる。



「噴水が終わればお前たちの命もここまでだ!!」



犯人の声が聞こえる。でも、安室さんも懐の銃を取り出している。



私は噴水の終わりに持っていた缶ジュースを高く投げるだけ。



これで終わりよ。



缶ジュースを犯人が撃ったことで、犯人の位置を特定し、安室さんが犯人よりも先に引き金を引く。犯人の銃を撃ち抜き、すぐさま懐に飛び込んだ安室さんは得意の右ストレートで犯人を制圧してしまった。



安室さんの一撃食らっても気を失わなかった犯人を取りおさえようと安室さんが近づいた。すでに一撃食らってる犯人に油断したのか、安室さんは犯人に首絞められて馬乗りされている。犯人の手にはナイフももっている。



「安室さん!」



パキンッ!



犯人が振りかぶったナイフが、安室さんを傷つける前に折れた。



驚く犯人は安室さんの首を締めていた手を緩めてしまい、その隙に安室さんは犯人を完全制圧した。



警察も到着し、事件は一件落着…………しなかった。



「さて、犯人も逮捕されましたし、洗いざらい話してもらいましょうか?記憶喪失のフリをしていた理由を。」



般若安室が降臨された。優しかった安室さんは何処!?
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