祝!50万人突破記念!!
□肌ケア法?
1ページ/3ページ
いつも通り昴さんに家に招かれて、いつも通りお酒を勧められて、いつも通り泊まらされた。もはやこの流れに逆らっても謎の力が働いて大波に飲み込まれいるとしか思えない。
転覆だけは避けなければと、必死に理性やら常識やらを詰め込んだオンボロ船にしがみついている状況だ。
だが、そんな心中を御構い無しに打ち砕くのが目の前の男だと、私は知っている。知っているが、状況回避にはならない。
「あ、ああ、あ、あか、赤井しゃぁぁぁああんん!?な、なんでっ!?」
沖矢昴の変装解いちゃったのぉ!?私また何かやらかした!?お仕置きタイムなんですか!?尋問タイムなんですか!?取り調べに応じる前に私の容疑を教えてください!!
「乾燥している時期に長期間の変装は気を使う。だから解いた。」
赤井さんのスベスベお肌が乾燥でやられちゃうんですね!?それは一大事です!私の前では変装解いても問題ないですよ!!むしろ、赤井さんのお肌を守るために協力しますよ!!
「それにしても、いつも変装してる割にはお肌綺麗ですよね?有希子さん直伝の肌ケア法とかあるんですか?」
「……。」
ん?なんでスッと視線外したんですか?ま、まさか、肌ケアを教えてもらっておきながら、面倒臭がってやってないとか言わないよね!?……言わないよね!!?
「……。」
う、嘘でしょう!?肌ケアしなくてこのスベスベ!!?ちょっ!触らせてください!!なのこの吸い付き!?しっとりスベスベなんて!!羨ましい!!
私なんて毎日化粧水やら乳液やらたっぷりとお肌に与えないといけないのに、男のくせにこれはちょっとジェラシー感じちゃう!!こんなほっぺたはこうしてやる!
グニグニと赤井さんのほっぺたを堪能すること数分。すごくスッキリした!スッキリしたら眠くなって来た!頭の中がさっきからふわふわしてるんだよね。うん。もうお泊まり決定だし、このまま寝ても良いよね?うん。おやすみなさい。