短編

□イケメンは何をやってもかっこいい
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モーニングを堪能していると、いつもの親子がやって来た。あの有名な毛利探偵がここの常連客と知ったのはつい最近だった。毛利探偵は女子高生の娘さんがいて知り合いの小学生を預かっているそうだ。奥様はこれまた有名な妃弁護士なのだから、まさに美男美女のカップルだと思った。
それに安室さんも探偵さんで、なんでも毛利探偵の一番弟子なんだって!推理する安室さんもかっこいいだろうな。



一人にやけながらモーニングを堪能していると、メガネの男の子が安室さんに話しかけている。



「安室さんってギター弾けたんだね。」



何ですと!?!?安室さんギター弾けるんですか!?



「ああ、蘭さんに聞いたんだね。昔ちょっとやってたから、弾くだけならできるよ。」



マジか!若かりし頃の安室さんもきっとかっこよかったんだろうな。



「弾くだけなんて謙遜しないで下さい。とっても上手だったじゃないですか!」



まってくれ、想像が掻き立てられて脳内処理が追いつかない!一体どんなテクをお持ちですか!?



「へぇ〜、僕も見たかったな。」



私も見たいです!安室さんがギター弾くところ!!



「この前弾いたときに懐かしくなって、家にあったギター車に乗せてるから、お店がもう少し落ち着いたら持ってこようか?」



「是非お願いします!!」



あっ、ヤベ。つい口に出しちゃった。毛利探偵一家がキョトンとこっち見たよ。安室さんはクスクス笑ってるし。恥ずかしい。



「ナマエさんにお願いされたら断れませんね。あと30分でモーニングの時間が終わるので、そしたらギター持って来ますね。」



マジか!?嬉しい!!でも、あと30分で心の準備をしなくては!!
胸がドキドキでハムサンドが喉を通らない!…嘘です。ごめんなさい。アムサンドだけは何が何でも食べます!
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