短編

□その攻撃力と破壊力は一発KO間違いなし!
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「でも、知らない男についていっちゃダメですよ。手当なんて口実で何されるかわからないですから。」
「安室さん。心配しすぎですよ。私に手を出すほど女性に飢えてる容姿の方ではありませんでしたから。」
「そういう問題じゃありません!」
「は!はい!ごめんなさい!」
「怒鳴ってしまってすみません。でも、本当に気をつけてくださいね。あなたは魅力的な女性ですから。」



…え?何?聞き間違い?怒られてちょっと怖かったけど、もしかして、心配してくれたの?しかも、私が魅力的!?う、嘘でしょ?…うわー!嬉しすぎる!!



「ナマエさん、もしかして…。」
「え!?なに!?」
「そっか、だから休日のモーニングでカウンターに座ってるんだね。」
「ココココナン君!?何言って!?」
「コーヒーお待たせしました。」
「あ、ありがとうございます。」
「ナマエさん顔が赤いようですが、空調暑いですか?」
「い、いえ!だ!大丈夫です!」
「そうですか?何かあれば遠慮なく言ってくださいね?」



コナン君と蘭ちゃんがいい笑顔でこっち見てるけど、何もないからね!?



「ナマエさんは気持ち伝えないんですか?」
「伝えるも何も、私のはただの憧れで、恋愛感情じゃないからね。」
「そうなんですか?」



そうなんです!私はここで店員と客の関係で満足してますから。



「じゃぁ、沖矢さんは?助けてもらってから、気持ちに変化はないんですか?」
「さっきも言ったけど、安室さんも沖矢さんも、私とどうこうなるほど、女性に困る容姿じゃないからね?むしろ迷惑になっちゃうよ。」
「でも、安室さんは魅力的な女性っていってたじゃないですか。」
「お世辞だよ。」
「お世辞じゃないですよ?どうやらちゃんと理解されてないようなのでもう一度言いますが、ナマエさんは魅力的な女性です。十分注意してくださいね。」



正面からイケメンに魅力的な女性ですなんて、二回も言われたら、恥ずかしくて死にそうである。



「全く、休日の常連客のうちはまだ大丈夫だと思っていたら、油断も隙もない。ナマエさん、僕今日は午前中までのシフトなんですが、午後から何か予定はありますか?」
「ないですけど?」
「では、1時に駅前に来てください。」
「え!?えっと、どう言うこと?」
「僕とデートしてください。」
「はい!?」
「沖矢昴なんかに横取りされてたまるか。」
「え?あの、今なんて?」
「いえ、なんでもありません。デート楽しみにしています。」



あれ?デートは決定ですか?なんで!?



「良かったですね!ナマエさん!」
「なにが!?え?どう言うこと!?なんでデートすることになったの?」
「結果報告、楽しみにしていますね。」



いや、待って?なんでこうなった?…嬉しいけど!憧れの安室さんとデートはすっごく嬉しいですけど!!



「か、帰る!!」



私は慌てて帰って、デートの準備をすることになりました。





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