マーブル《シーズン3》

□一生のお願い
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友人に逆ギレされました。理不尽!!



「じゃ、今日からウォーキングレッスンに参加してね!」
「は!?」
「は!?じゃないわよ!優勝を目指してもらうんだから、女を磨くわよ!!」
「え?ちょっ、待って!?ギャァ!」
「そんな色気のない声出さないで!言葉遣いも丁寧に!大股歩き禁止!!って、歩き方が競歩か!?」



何この散々な言われよう。私そんなに女らしくないのか?



「ミスコンは2週間後だからね!みっちりスケジュール入れてやるわよ!!」
「!?」



他人事だと思って、友人は私をこれでもかと扱きまくったのでした。そして、あらぬところが筋肉痛で女らしさのかけらも無くなったのは次の日の事でした。



発声練習やら言葉遣いやら標準語やら、もちろんウォーキングレッスンも。女らしさって難しいのね。ウォーキングの先生に立ってるだけで怒られたんだけど。美しく見せる立ち方って難しいのね。………女、やめたくなってきた。



「ちょっと!まだ3日しか経ってないんだけど!!諦め早くない!?」
「だって、今まで生きてきた事全て否定されてるみたいで、悲しくなってきたんだもん。」
「何言ってんのよ!今までがズボラ過ぎただけでしょうが!」
「酷い!けど!否定できない!!」
「わかったなら、私のために頑張って!!」
「ムカつく!あんたのせいで苦労してんだから!あんたも一緒に女磨きなさいよ!!」
「はぁ!?私は監督役なんだからしないわよ!」
「先生〜!友人も一緒にレッスン受けたいって言ってるんですけど、良いですか?」
「あらあらあらあら!素敵なことよ!是非一緒に素敵なレディを目指しましょうね!」
「!?」



ザマアミロ!これで少しは私の苦労を身に沁みなさい!!



誤解がないように言っておくけど、私と友人は口が悪いけど、仲良しだから。安室vs赤井の討論会では当たり前にあった光景ですから。こんなことで友情にヒビが入ったりはしません。ご安心ください。



そしてさらに5日後。



私はさらなる課題を突きつけられた。
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