選択
□帰る
1ページ/1ページ
視界最悪、吹雪の中帰ることにしました。だって安室さん家に泊まるとか
なにが起こるかわかんない。
身の危険を感じで帰るを選択したが、今まさに身の危険感じてる。
吹雪中歩くとか馬鹿じゃないの私!?死ぬの!?
「戻りますか?」
「帰ります!」
ここまで来たら意地だ。絶対帰る。
一時間弱、じゃなくて二時間半掛けて帰って来た。がたがた震えてますよ。送ってもらってはいさようならなんて薄情なことできませんでしたよ!!
上がってもらってコーヒー飲んで温まってもらいましたよ。
でも、吹雪は止むどころかますます酷くなるんですけど?もう、これ、帰れって言えない。
「あ、安室さん。泊まっていきますか?」
「そうします。」
デスヨネー。この吹雪の中帰れませんよねー。無理言ってごめんなさい。
以前貸してもらった安室さんのスエットが役立つ日が来るとは、思ってもいなかったデス。
順番にお風呂はいって温まって、さて、寝ようかって時に問題発生。布団ないし。誰か泊まるなんて想定してないんですけど!?
「寒いですし、いっしょに寝ますか?」
は?何言ってんの??
「くっついて寝たらきっと暖かいですよ?」
だとしても、シングルベットに二人!?なんかそんな歌の歌詞あったけど、無理でしょ!?
でも、安室さんをここまで歩かせたのは私だし、でも、一緒のベッドで寝るのは問題ありなんじゃ!?
「嫌がることはしません。」
そう言う問題じゃなくね?仮にも好意を寄せてくれる男性と同じベッドで寝るとか、正気の沙汰とは思えないんですけど!?
「期待してくれているなら答えますけど?」
「してません。」
この押し問答も面倒臭くなって来た。湯冷めもして来た。腹括るしかないのか。
「絶対。何もしないで下さい。」
「それはフリですか?」
「そんなわけない。」
「わかってます。」
ううー。緊張する。イケメンがすぐ近くで寝てるとか、寝れる気がしない。でも、想像以上に温い。
「お休みなさい。」
「お休みなさい。」
寝れないとか思ってたら結構早く寝たよ。朝起きたら眩しいイケメン目の前、とか、なんで抱きしめられてんの?とか、いろいろパニックになりましたが、とにかく何もなく朝を迎えることができました。
でも、玄関開けたら一面雪でこれはこれでビビりました。