祝!50万人突破記念!!
□ラブレター
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共通の友人を通してラブレターをもらった。中を確認すれば丁寧な字で書かれていて好感が持てる。文章も控えめだけど私のことをどこで好きになったのか書かれていた。最後に、OKなら週末に東都タワーの展望台まで来て欲しいって書かれていた。
うわー。どうしよう。ラブレターの差出人に覚えがないんだけど?顔も全く思い出せないんだけど?同じ大学に通ってても、学年も学部も違ったら接点なんて無いに等しいよ?
でも、正直、嬉しかった。………つい、顔がニヤける程には。
「何か良いことでもあったんですか?」
そのニヤケ顔を昴さんに見られているとは思わなかったけどね。
「な、なんでもありません!」
持っていたラブレターを咄嗟に鞄に押し込んだけど……見られた、よね?
「す、昴さんは何でこんなところに?」
大学近くの大通り。何しにここに来た?何かあったのか?え?やだ、大学の近くで事件ですか?勘弁してください。
「いえ、たまたま近くに用があっただけです。」
「あ、そうですか。じゃ、私はもう行きますね。」
用があったのか。そうかそうか、なら私はさっさと退散しようじゃないか。さような……ら!?
「もう用事は終わりましたので送りますよ。そこのパーキングに車を停めてあるので、乗ってください。」
ガシッと肩を掴まれ逃げられないんですけど!?拒否権は……あ、ないですよね、そんなもの。わかってたけど、拒否りたいんだよ!!!
「さ、行きましょう。」
やっぱりそーなんのねー!?
心の声も虚しく、私はいつもの如くドナドナされました。