祝!100万人突破記念!!

□事件ホイホイ
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今日は一限からの授業で、しかも教授から借りている本を返却するためにいつもより早い時間の電車に乗っていた。

通勤時間帯には女性に優しい『女性専用車両』があるのでありがたくこちらを使わせてもらいます。

女性専用車両で一つだけ言えることは、夏場は結構地獄だ。香水やらデオドラントやらで匂い半端ないんだよ?今はまだそうでもないけど、たまに香水つけすぎの女性がいると辛い。

でも、今日はなんだかとってもいい匂いがする。例えるなら美女臭!え?どこ!?美女はどこ!?……いたぁ!!私の斜め後ろに、明るい髪色で少し癖のある髪を肩甲骨のあたりまで伸ばしていて、肌は健康的に少し焼けていて、身長高くてモデルさんみた…い?

ふぉぁ!!!あ、ああ、あむ、安室さぁぁああんん!!

ちょっ!?な!?えぇ!?

待って!?今パニック中!!え!?ホントに!!二度見ならぬ三度見したよ!!?でも、やっぱり、安室さんだよね!?いい匂いの正体は美女臭じゃなくてイケメン臭だったんだね!!!嗅ぎ慣れた匂いだったんだね!!納得だよ!!

……じゃなくて!!!

なんで女性専用車両に女装して安室さんが乗ってるの!?え?まさか!そういう趣味が!?……ひっ!ご、ごご、ごめんなさい!!なんか、背中に寒いものが!!?

「大丈夫ですか?顔色悪いですよ?」
「……だ、大丈夫、です。」
「無理は良くないわ。次の駅で一旦降りましょう?」
「……は、はぃ。」

見知らぬ女性に心配されてしまったよ。しかも付き合わせてしまったよ。安室さんの女装のクオリティが高すぎて動悸息切れ起こしたなんて……言えないよ。

「少し落ち着いたかしら。でもまだ顔色悪いわね。貧血かしら。ちょっと失礼するわね?ああ、私看護師なのよ。」

そう言って私の脈測ったり下瞼覗かれたりされました。親切な人っているんだね。
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