月の王子様
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都内二箇所に爆弾が仕掛けられた。俺らの仕事のようだ。
爆弾の場所は特定できた。俺と松田はそれぞれの場所に解体に向かう。
「萩原。」
「んー?」
「気をつけろよ。」
「お前もな。」
「おう。」
松田と別れ俺は都内のマンションに仕掛けられた爆弾の解体に向かう。住人はすでに避難すみ。すぐに解体に取り掛かった。
爆弾は水銀レバーとタイマーのついたものだった。爆弾そのものは良くあるタイプだがトラップが多い。少々厄介ではあるが解体には問題ない。さっさと済ませて松田と飲みにでも行くか。名前ちゃんからのメールもまだ来ないし、こっちの方が長期戦になりそうだな。
「あー早く連絡こねぇかな。」
ブーブーブー
「もしもし?」
「終わったか?」
「なんだよ松田か。」
「なんだじゃねぇよ。何のんびりやってんだ!さっさとバラして降りてこい!」
「タイマーは止まってるし、そうあせりなさんなって。」
「お前、防護服はちゃんと着てるんだろうな?」
「いんや、あんな暑苦しいの着てられっか。」
「バカヤロー!死にてぇのか!?」
「そしたら、仇取ってくれよな?」
「怒るぞ。」
「ハハッ俺がそんなヘマするわけねぇだろ?」
それに、名前ちゃんからのメールもまだ来ないしな。
ピッ
止まっていたタイマーが6秒前から作動した。
「!?逃げろー!」
「おい!萩原!?萩原!!」
ドォーン
「萩原ぁー!!」