祝!50万人突破記念!!

□愛してるから
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降谷side


「名前。今週末空いてますか?」
「今週末?ごめんなさい、その日はちょっと予定が入ってます。」
「夕方以降なんだけど、それでもダメですか?」
「夕方以降からが勝負なんで、ごめんなさい。」
「勝負?名前、誰とどこに行くんですか?」
「秘密です。」
「……まさかとは思うけど、怪盗キッドに会いに行く、なんて言わないですよね?」
「………黙秘権を行使します!」
「それは肯定って事?」


巷で噂の怪盗キッドが週末の夜に鈴木次郎吉のコレクションの一つを頂戴するとかなんとか、予告状が届いたらしい。キッドキラーのコナン君に次郎吉さんから連絡があり、俺はそれを毛利先生から聞いたんだが、名前は園子さんから聞いたのか?怪盗キッドに会いに行くなんて、万が一にも名前のハートを盗まれたらたまったものじゃない。


怪盗キッド、俺が捕まえてみせる。


週末、俺は毛利先生の助手として現場に潜入した。周辺を見て回っていると、一人でキョロキョロとしている名前を見つけた。


「あ、安室さん!?なんで!?」
「名前を守るために毛利先生についてきました。」
「いや、守らなきゃいけないのは宝石ですよ?」
「もちろん、宝石も守ります。」


俺の姿を見て驚いている名前。


「大丈夫ですよ。何も命まで取ろうなんて思ってませんから。」


キッドは必ず俺が捕まえて、その正体を暴いてみせる。


「キッドは変装の達人ですからね。警備は少ないほうがいい。むしろこれだけ頑丈な防犯システムです。いっそ無人にしたら良いのでは?」
「システムが良くてもキッド様はそれをすり抜けてやってくるんです!今回はどこから来るのかしら?」
「なるほど、すでに潜り込んでいる、と言う事ですね。」
「まさか、安室さんがキッド様ってことは?」
「毛利先生とここに入る前にボディチェックは受けました。」
「じゃぁ、一体誰に変装してるのかしら?」
「僕はもう、キッドが誰に変装してるのかわかりましたよ。」
「え!?なら、中森警部に知らせなきゃ!」
「いえ、俺の手で捕まえますよ。ねぇ?怪盗キッド。」
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