チビー's(長編)

□可愛いは正義
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家の中にいても元に戻る方法が見つかるはずもなく、現状の確認と情報収集のために外出がしたいと言い出したのは安室透君だった。



「ぼくとおでかけは、いやですか?」




ウルウルお目目に上目遣い。どこで覚えた!?そんな悩殺ポーズ!!コンマ1秒で頷いちゃったじゃないか!!彼には気を付けないといろいろと騙されそうだ。


さて、引きこもっていても始まらないでしょう。それに、元来子供とは外に出て遊びたい生き物なのだから。


「じゃ、どこに行きますか?行きたいところはありますか?」
「そうですね、ねんれー、せーべつカンケーなく、ひとがたくさんあつまるばしょ、が、いいです。」



「は?」



透君の言葉をもう一度リフレインしてみると、『年齢性別関係なく、人がたくさん集まる場所』って言った?それは具体的に、どこだ??


パソコンで検索してみたら、都内にある幾つかのレジャー施設が浮上した。遊園地、水族館、映画館、公園、ショッピングモール。以外とあったな。さて、この中からどこに行こうか?


「ここがいい。」


横から小さな手を出してきたのは秀一君だった。そして指差した場所は、大観覧車が目玉の水族館。透君も何か考え込んでいるようだった。





二人の顔がやけに真剣だったから、明日はこの場所に行くことにしました。
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