チビー's(長編)
□そんな言い訳が通用するのか?
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安室side
ナマエさんは朝食の準備をして部屋に引きこもってしまった。
身体が成長したことに浮かれていたとはいえ、思い返せば自分はとんでもない失態をしでかしたことに気がついた。男なら誰でも起こる生理現象。
後ろめたいことも疚しい気持ちもない。ハプニングであって故意ではない。
問題は、その言い訳が彼女に通じるか………。
ポリポリポリポリポリポリ…
「赤井。少し静かにしてもらえませんか?」
「?…何も話していないが?」
赤井が野菜スティックを食べる音が耳に着く。この部屋にナマエさんがいないだけで会話も生活音もなくなり、ただただ赤井の野菜スティックを食べる音だけが響く。
赤井の見た目がコナン君くらいのせいか、面と向かって怒鳴ったりはしないが…無性に腹が立つ。
コーヒー片手に野菜スティックをくわえる赤井少年。…その組み合わせはありなのか?
ここにきてから色々なことがありすぎて、突っ込む気すら起こらなかったが、あえて言わせてもらう。
「赤井…セロリのスティックは食べないんですか?」