その他[SS]

□真田×赤也
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練習が終わり、レギュラー全員で着替えていると、柳生が床に落ちていた一枚の紙を拾い上げた

「これは誰のプリントですか?」
柳生の手にあるプリントに一斉に集まる視線。そこには、右上に赤いペンで『22』と大きく書かれたテストの答案用紙だった。

「あぁっ!柳生先輩、それ俺のっす!」
「赤也...なんだあの点数は!たるんどる!!」
「わあぁ、つば飛ばさないでくださいよっ!」
真田は今にも噴火しそうな火山のようだ。少しでも刺激すると怒られるのは目に見えている

「そんなに悪いんなら真田が赤也に教えてやったらええじゃろ」
仁王が部屋の隅で小さく呟く。

「それはいいんじゃないかな。真田、赤也が次のテストで50点取れないとどうなるかわかってるよね」
幸村がさも愉快そうに発言する。一同は赤也が50点?無理だろと言った雰囲気で見つめる

「むう...だが、蓮二が教えたほうが...」
「同じ勉強法より少し刺激があった方がいいだろう。弦一郎、任せたぞ」
「そんなぁ...柳先輩...」
赤也は悲しそうな声で柳の名を呼んだが、無表情ながら柳も少し楽しそうにしていると悟った赤也は少しムッとした
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