□【アイナナ】警備員のお兄さん
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「……はあ?」

「おめでとう、今日からここが君の職場だ」

オッスおら名無しさん
ぴちぴちの23歳
自慢できるのは運動神経と顔が人よりちょっといい所かな
なぜ顔の自慢ができるかというと

「今日からよろしくね、お兄ちゃん」

隣ではにかむ妹の紡がめちゃくちゃ可愛いからだ
ほら、妹が可愛ければ兄だってイケメンなのが普通だろ?

……俺、イケメンなのかなぁ



違う、違うんだよ
いや、俺がイケメンなのは違わないけど
ちょっと自信無くしてたけど
そんな顔より気にしなきゃいけない事があるんだよ

「も、もう一回説明お願いします」

「だから、名無しさんには本日付けで小鳥遊事務所、および小鳥遊紡の警護が仕事になります」

そして冒頭へ

ちょっとアタマが混乱してきた

「ま、待って父さん。そもそもここにいなかったの?万理さんは?」

「彼は事務員だよ……まあ、理由があるから落ち着いて聞きなさい」

アッはいすみません
どうぞ、と手を差し伸べられたソファに座わり父さんの話を待つ

「実は少し前に泥棒が入ってね…未遂だったんだが、次があってはいけないと思ったんだよ」

「いや最初からちゃんとしとこようよ」

えっまさか今の今までいなかったとか?そんな不用心でよくやってこれたね
まあ次の事を考えると……ってなら分かる

「それに紡も18歳とはいえ未成年だしね、夜中歩かせるのは気が気でいられないんだ」

それは分かるめちゃくちゃ分かる

「だから名無しさんに任せようと思ったんだ」


それは分からない


「いや〜……でもまだ書類の方の契約してないし、急過ぎるんじゃ」

「何の為に名無しさんの苗字が小鳥遊だと思っているんだい?」

この為ではねぇよ

「本人知らない所で印鑑押すの止めてもらっていいですか!!?」

「いやぁ上手くいくもんだね」

くっそ愉快そうに笑いやがって!!会社側も受理してんじゃねぇよ!!

「そうぶつくさ言うものではないよ。名無しさん」

「いやほぼ犯罪だろ」

「言っただろう紡の警護もあるって
お前がやらなかったら知らない男が紡に付きっきりになるんだぞ」

「父さん、俺やるよ」

可愛い妹は俺が守る




、、、


主人公説明

警備員さん(小鳥遊名無しさん)
紡の兄で年齢は23。身長は大きい
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