book

□うばいあい
1ページ/5ページ

●●
.







「たんおはよ」


「ん?亜弥ちゃんおはよ」




娘の楽屋で寝転んでると今日共演する1人目亜弥ちゃんが楽屋に来た。雑誌を見てた美貴は雑誌を放り投げ亜弥ちゃんのもとへ駆け寄るとすぐに抱きついた。





「うおっ。あぶな」


「ふふ亜弥ちゃんかっくいいー」


「おい亜弥。たんから離れろや」





出た。亜弥ちゃんと双子名無しさん
。2人ともハローを代表するソロでやってるアイドル。あたしをたんと呼ぶのはこの2人だけ





「は?たんが勝手に飛んで来たんでしょーが」


「いや亜弥も抱きついてんじゃん。なに言ってんの」


「アンタねたんの何だよ。彼氏でもねーのに彼氏ズラするなっ」





また始まった。この2人って本当にこーゆところでは仲悪いんだよ。他では息ぴったりなのにね





「おいおい娘の楽屋で喧嘩するな」


「「うるさいよっすぃ」」


「落ち着けってほらミキティが困ってるじゃん。行くよミキティ」


「えっ?よっちゃんどこ行くのさ」





よっちゃんはなんでかあたしの手を掴んで楽屋の中から名無しさんと亜弥ちゃんを追い出して楽屋の扉を閉めた。扉の向こうからは大きな怒鳴り声がしていた。






.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ