book
□jealousy
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亜弥ちゃんと関わらないでおこうって決めてから3日経った。3日の間は亜弥ちゃんと会う事もなくキツキツのスケジュールのなか動いてたからなるべく亜弥ちゃんの事は忘れられてた3日間だったとは思う。けど今日見事に仕事がかぶちゃって今移動中の車の中でどうしようか?と周りがうるさいなか考えていた。
「名無しさんー降りるよ」
「あ、わかった」
はぁ移動なんてほんの一瞬だった。何も思いつく事なく亜弥ちゃんと同じ現場に着いてしまったのだ。
「絵里…なんかフラフラする」
「当たり前ですよ。名無しさんさんここ最近ご飯食べてないですもん」
「そーだっけ?食べてるつもりなんだけどな」
「食べてないから痩せるんですよ。もうこれからちゃんと食べてくださいね?」
「なんか絵里がお姉さんに見えるっちゃね」
なんか言ってるれいなは放置して私は自販機でコーンスープでも買おうと自販機に向かった。
「あれコーンスープ売り切れてるしおしるこでいっか」
おしるこを選んで裏階段でごくごく飲んだ。だって楽屋なんて行ったら亜弥ちゃん来ちゃうじゃん。美貴ちゃんだっているのに………ってなに自分で言って自分で傷ついてんだよ。
「はぁなーんか疲れてきてるな」
今日の収録ってずっと亜弥ちゃんいたよね?なんかスケバン裁判だっけ?そんな感じのやつだよね。
「名無しさん〜収録始まるぞー」
「今いくー!!」
「名無しさん痩せた?」
「痩せてないよ。のんこそどんどん細くなってるよ?」
「ののはいーの」
「なんだそれハハッ」
なんかののがいるから乗り切れそう。でもセットに入って陪審員の席に座ってから気づいた事、亜弥ちゃんの視線が痛い。でも仕方ない。亜弥ちゃんと喋ると嫉妬しちゃうもん。このモヤモヤ消えるまでは関わっちゃいけないような気がするんだよ。
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