book
□Bad girl
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「てか名無しさんって藤本さんのことほんまに好いとーと?」
れーなと電話しててこんなことを言ったれーな。あたりまえじゃんなんて思ってしまう。でもれーなからしたら本当に好きならタバコもお酒も昔の人達とも関わるのもやめろって事なんだろーな。
「うん。ちゃんとすいとーよ。ちゃんと……」
「じゃあお酒もタバコもやめて仕事も真面目にしやんといけんよ?それに地元の子と関わっちゃいけん。藤本さんをちゃんとすいとーなら1から考えんといけんと思うっちゃよ」
「わかっとー。地元の子らなんてゆーとるかしっとーと?」
「しっとーよ。名無しさんがおらんとまとまらんけん戻ってこいゆーとんねやろ?」
「うん。まつーらさんや藤本さんもすいとーけど地元の子らも仲間や思うとるけん。どげんしたらよかかわからんけん」
ふと藤本さんが気になって見てみると膝枕状態で眠っていた。ふはっ寝顔はまだまだ子供じゃん。本当に綺麗な顔立ちしてるなー滅多にいないもんねこんな綺麗でなおかつ歌も上手い人って
「名無しさん?聞いとう?」
「んあ?ごめんごめん聞いてなかったと。藤本さん寝ちゃったけん電話切るね?」
「ちゃんと藤本さんのこと大事にしやんとれーなも怒るけんね」
「わかっとーじゃあまた」
電話を切っても一向に起きる気配のない藤本さん。多分れーなと長電話してたから暇だったんだろーな。
「れーな決めたよ。私は藤本さんを守りぬく」
「ありがと名無しさん」
「えぇー起きてたんですか?!」
「実はね」
もうなんだよー恥ずかしいじゃんか。まぁでもいっか藤本さんが笑ってくれるならわたしもずっと笑顔でいられるしね。
end………
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