short story(1ページ)

□ある日常の一コマには違いなくて
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和一と喧嘩しました。

仲直りできる自信がありません!

「どうしよう日向、助けて」

「なんでだよ お前ら幼馴染みだしすぐできるだろ」

「だからこそなんだよ、幼稚園児の時はすぐ言えたし中学の時は喧嘩すらなかったのー!」

「そうかー…直接伝えるのが無理なんだな?」

「そーなの…あっ!」

「「手紙!」」

なんだかハモってしまって、お互いくすりと笑ってしまう。

「でもー、手紙っていったって何書けばいいのかな」

「ただ単にごめんなって伝えても大丈夫だろ。左右田ならそれでもわかってくれる」

「そっかー、そうだよね!僕が和一を信じなくてどーする!仲直りできる気がする!よし、書くか!」

「おう、手震えてるけどがんばれ」

普通に「あのときはごめん、仲直りしよう?」と書いて机にin。

「よっしゃ帰ろう、またね日向」

「おう。」

この時の僕は知らない。

和一もまた、メールで日向に相談していて、手紙を書いてたことを

それを知る日向が微笑んでたことも。




「おはよーう!」

「おっ、舞ちゃーん!おはよっすー!」

「うん、相変わらず元気過ぎて眩しいよ、澪田」

「唯吹でいいっすよぉー!あっ!なんか舞ちゃんの机、手紙入ってる!ラブレターっすかぁ?!」

…!?

そしてなぜ和一反応した!?ツッコミも放棄してるし

「えっ、いやいやいや、ナイナイ」

「えー?舞ちゃん美形っすからあるあるっすよ」

「…って、和一」

「おりょりょ?なーんだ和一ちゃんすか」

と、澪田はつまらなそうに席に戻った。

«昨日は喧嘩ふっかけてごめんな。»

「和一…」

「な、なーんだ、舞も書いてたのかよ?手紙」

「えへへ…なんかおんなじことしてたね」

「そうだな…ほんとごめんな

「ううん、もとはといえば僕のせいだもん、ほら、仲直りー!」

「…そう、だな?」

「うん、左右田ね!」

「おいいいいいいい!雰囲気いいいいいいい!」

「ちなみにお前ら二人とも俺に相談してた」

「はぁ!?」

「なん…だと…」
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