short story(1ページ)
□何度でも
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「綺麗ね、カムクラくんあなた超高校級の何にでもなれるわね」
「...」
「あぁ、そうやって褒められても嬉しくないみたいなその顔、すごくいい」
「...」
「ねぇ喋ってよ、あなたの声が聞きたいの」
「...あなたにつきあっててもツマラナイ」
「はうっ」
未来機関となって同期を探してからであったカムクライズルくん。
私は彼に一目惚れしてしまった。
一目惚れって現実にあるのかと思ったが。
「うふふ、うふふふふふ」
「...どうしたんです」
「聞きたい?聞きたいのね?いいわ、教えてあげるわ。...カムクラくんの声を聞いて惚れ直した、って待って頂戴!」
「もう未来機関に帰ってください」
「やーだ」
「はぁ...」
「カムクラくん連れていきたいけど。行ったら行ったであなたが殺されるかもしれないもの」
「そうですか。あなたはこのままでいいんですか」
「うーん、良くないわ」
「仕方ないですね。...明日も待ってるから早く来なさい 舞」
「...!わかったわ!イズル、また明日来るわね」
そう去って行った彼女。嘘をついたつもりだが。
「待つのも、悪くない...。」
彼女の希望になるのも、また。