short story(1ページ)

□一緒
1ページ/1ページ

イズルと日向は別の体で他人、イズル絶望日向超高校級相談窓口のご都合

「イーズール♪」

彼女は話しかける。絶望の青年に。

「…うっとおしい」

「酷いです…でももうイズルが絶望なんかに囚われないように皆頑張ってるよ 無論私もだけど」

「そんなことドウデモイイ…」

「つれないこと言わないで?ほら、今日はね、58…いや59人殺したのよ うーん、確かね 他の残党も苗木くんに保護されたらしいんだけど残りは殺すって」

彼女は笑いながら話を続ける。

小さな口で紡がれる優しい声に

彼は溶け混んでいきそうだった。

「…!」

「大丈夫よ 77期生、全員保護されている」

「別に何も言っていません」

「言わなくてもわかる、だって私達」

「恋人だから、と続けるのでしょう?」

「ねぇ イズル」

「何です?」

「私のこと、すき?きらい?」

彼女の笑みは消え、歪んだ表情になる

その姿さえいとおしい。

彼は素直にそう思った。

「僕は…」
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ