short story(1ページ)
□一緒
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イズルと日向は別の体で他人、イズル絶望日向超高校級相談窓口のご都合
「イーズール♪」
彼女は話しかける。絶望の青年に。
「…うっとおしい」
「酷いです…でももうイズルが絶望なんかに囚われないように皆頑張ってるよ 無論私もだけど」
「そんなことドウデモイイ…」
「つれないこと言わないで?ほら、今日はね、58…いや59人殺したのよ うーん、確かね 他の残党も苗木くんに保護されたらしいんだけど残りは殺すって」
彼女は笑いながら話を続ける。
小さな口で紡がれる優しい声に
彼は溶け混んでいきそうだった。
「…!」
「大丈夫よ 77期生、全員保護されている」
「別に何も言っていません」
「言わなくてもわかる、だって私達」
「恋人だから、と続けるのでしょう?」
「ねぇ イズル」
「何です?」
「私のこと、すき?きらい?」
彼女の笑みは消え、歪んだ表情になる
その姿さえいとおしい。
彼は素直にそう思った。
「僕は…」