short story(1ページ)

□加熱状態。
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「...こーまーえーだー...」

暑い、暑いんだけど。今日はそこそこ風もふいている。苗木君さまさまである。が

「くっつくな、あつい、はなれろ」

「あはっ、僕みたいなゴミクズが言うのも何だけど、イヤだよ」

星が付くくらいには爽やかに言われても、なんとも言えない。

「...暑いよ なんか涼しくなる方法とかないのかな...離れる、とかさ」

さりげなーく勧めてみても

「離れないよ?だって僕、君のことを一番愛してるし、一番に考えてる。」

うそつき、狛枝くんはうそつきだ

「一番に考えてるなら離れてよ」

「それとこれとは別」

「どう別なのかわからないわ」

「だって一番に考えてるのもそうだけどそれ以前に愛してるからね、ごめんね」

...ほんとだよ

こんなに顔に熱を集めさせて、熱中症より酷い、恋煩いで倒れそうだ

ばーか。
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