short story(1ページ)
□加熱状態。
1ページ/1ページ
「...こーまーえーだー...」
暑い、暑いんだけど。今日はそこそこ風もふいている。苗木君さまさまである。が
「くっつくな、あつい、はなれろ」
「あはっ、僕みたいなゴミクズが言うのも何だけど、イヤだよ」
星が付くくらいには爽やかに言われても、なんとも言えない。
「...暑いよ なんか涼しくなる方法とかないのかな...離れる、とかさ」
さりげなーく勧めてみても
「離れないよ?だって僕、君のことを一番愛してるし、一番に考えてる。」
うそつき、狛枝くんはうそつきだ
「一番に考えてるなら離れてよ」
「それとこれとは別」
「どう別なのかわからないわ」
「だって一番に考えてるのもそうだけどそれ以前に愛してるからね、ごめんね」
...ほんとだよ
こんなに顔に熱を集めさせて、熱中症より酷い、恋煩いで倒れそうだ
ばーか。