short story(1ページ)
□御伽姫
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私たちは無事、超高校級の絶望の江ノ島盾子を倒すことが出来ました。
未来機関に保護されて、暫く事情を話して、私たちの先輩方を連れてこなければならないことになりました。
彼等は絶望の残党らしいです...
「姉様...」
両親の事なんかどうでもいい、そんなことより姉様です。
「姉様?水無月さん、お姉さんいたの?」
と苗木君が聞いてくれました。
「はいっ!それは素晴らしい、私と比べては月とすっぽんの自慢しても宜しいのかという姉様が...」
と、長々と語ろうとしてしまったことに気付きいた私は苗木君に謝ります。
「す、すみません、つい...苗木君は?」
「へ?」
「あ、いえ...ご兄弟はいらっしゃいますか?」
「僕は妹がいるよ!...僕より背が高いけど...」
と、苗木君はじめじめしてしまいました
「私より背が高いので関係ありません、苗木君は私より背が高ければなんでも」
「え、えっ?そうかなぁ...嬉しいなぁ、ありがとう。」
私の頬は自然と熱くなってしまいます。
「苗木君は天然たらしの属性があったのですね?」
「属性...?」
「いえすみませんなんでもないです」
「こらー、僕達仲間でしょ?何でも話してね?相談ならのれるからさ」
じゃあまたね、と言われた後。
頬にキスをされては。
「期待しか募りませんよ苗木君のおバカさん!」
「え、えぇ?ご、ごめん。てか期待してもいいよ…ていうか 期待してね…?」