short story(1ページ)
□狛枝凪斗と、世界を壊して
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希望ヶ峰の時 絶望前
朝がきた。
「おはよう、舞、今日もいい天気だよ」
「わかんない...こんな暗いところじゃなにも見えないわ」
当然だ。だって目隠しがついてるからね。勿論君じゃあ取れないよ?
手足、鎖で縛ったもんね。あぁ、暴れるとくい込んで痛いよ?
夜がきた。
「ただいまー、今日も小泉さんたちは舞のこと心配してたよ、でも大丈夫でしょ?」
彼女の肌は綺麗だなぁ、手入れがされてるね これを汚すと考えるのは嫌だなぁ。
綺麗なほうがいいよね、よし。
「この綺麗な肌は僕がしっかりケアしてもいい?いいよね、この髪も...」
1束掬い、口付けるだけで彼女はわかるらしく、顔を赤く染めた。
「狛枝くん...まだ、聞いてないことがあるわ」
「なぁに?」
「...その、料理は...」
「僕が作るよ?」
「え゙…あの、いや、逃げないから私に作らせてくれないかな」
「どうして?僕が作るのに?」
「...幸運のせいで大怪我しちゃうよ それに...ね」
「?分かった、ありがとう」
ちゃんと笑えてるかもわからない笑顔でも、彼女は赤く笑ってくれる
その笑顔が消えないように、彼女が殺されないように
一切外とは干渉させないと決めた夜