◇長い夢◇

□君を想う
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「ちょっと···横になりたいかも」



私はインカムで店長に断って、空いている部屋に案内する。


「お水、持ってきますね」


ソファに寝てる彼の横を通ろうとすると
私の腰に手がまわって引き寄せられた


「きゃっ」「お水はいいから。側にいて」


私の太ももに彼の頭が乗ってる


「気持ちいー♪」


フワフワの金髪のが気持ち良さそうですよ



――なんて。


「名前、なんていうの?」

「··ミホです」

「ふーん ミホちゃんかぁ」



しゃべる度に 太ももがくすぐったい




「あのっ 私そろそろ行かないとっ!


お大事に ···手越祐也さん」


「――あ バレてた?」


むくって起き上がって、「いててて」

「あ、急に起き上がるから···」


頭を押さえる彼の手に、私の手を添えてしまった


「あっ ごめんなさい」

「····心配してくれて ありがと」




「あ… じゃ 失礼…します」

部屋を出て行こうとすると

「待って」



「?」



「ハンカチ返すから、…連絡先 教えてくれる?」

あのテレビで観る、キラキラアイドル笑顔で 言われた
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