お前ら、準備はいいかァ!!(longdream)

□第3章転入生と大型犬(氷)
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「…………おはよう?」

「おはようさん」

「なんで、いるの」

「跡部の指令や。ほな、行くで?」

「あー、はい」

扉を開けたら、変……………忍足がいました。………おはようございます、城川真です。

「…………にしても、なんで男子の制服なん?」

「…………家のクローゼットにこれしかなかったんだよ」

そう。今の僕はいわゆる男装少女。クローゼットを開いたら、男子制服がぽつんとあったんだよ………。他を探してもこれしかなかったんだよ。
…………あ、ちなみにマンションの部屋1LDKでした。………結構広かったよ。あと、貯金通帳が備え付けられてたテーブルの上にあったので、チラッと見てみたら50万入ってました。…………これは、一般中学生がもっていていい金額なのだろうか?
あと、家賃は城川時雨という人が払うことになってました。…………もしかして、あのお兄さんか?とか思ったけど、立証も出来ないので、とりあえずこの状態で甘えさせてもらうことにしたよ。あと、寝室の方を覗いてみたら、なんだか懐かしく感じた部屋でした。…………なんでだろう?………もしかしたら、轢かれる前に住んでいた部屋と似ているのかもしれない。

「へぇ。なんだか、自分の周りで起こることは不思議なことばっかやなぁ」

「本当にね。あー、ズボンだと足がスースーしなくていいな。………男装も捨てたもんじゃないねー」

「こっちとしては、女が男子の服装をしてるっちゅーのは複雑なもんやけどな。………しかも、見た感じは完全に男子やしな」

「………僕、中性顔だしね」

ああ、そうそう。思いきって鏡で自分の顔を確認したけど、本当に中性的な顔立ちだったよ。あと、この前宍戸たちが言ってたように、オッドアイでした。片方金色でびっくりしたよ。でもこれ、ジロちゃんは悪いことじゃないって言ってたけど、悪いことでしかないような気がするんだよなぁ。………片方金色とか気持ち悪いし。…………もしかしたら、前の僕も同じことを考えて目を隠す髪型にしたのかもしれない。

「…………自分、さっきから何を考えとるん?」

「ん?いや、なんでもないよ」

「そうなん?なんかあったら、そう「城川ちゃーん!!」……タイミング悪いなぁ……」

「おはよー、ジロちゃん」

「おはよー!あれ?男の子の制服なの?」

「制服がこれしかなかったんだよー」

「そっかー、なんか残念だC」

「あはは、しょうがないね」

「よう、城川にジロー」

「「あ、宍戸ー!」」

ジロちゃんと声を合わせて宍戸の方へ駆け寄る。宍戸ってなんかいいお兄さんって感じだよなー。

「なんで、お前男子の格好してんだよ」

「………やっぱ、皆聞くよね。…………何故かこれしかなかったんだよ」

「へぇ。お前の部屋不思議なことになってんだな」

「本当にね。まあ、スカートだとスースーするからズボンの方が嬉しいかな」

「ちょお、自分ら。俺を忘れてへん?」

「「「あ、いたんだ」」」

忍足、全然話に入ってこないからいないと思ってたよ。

「え、なにその扱い?!ちゅーか、城川ちゃんは一緒に登校してたやろ?!」

「いや、先にいったのかと思った」

「いや、自分方向音痴やん?!一緒に行かんと絶対迷うやろ?!」

「でも、宍戸とジロちゃんいるし」

「俺に頼ったってええんやで?」

「いや………それは……ちょっと」

「なんでひいとるん?!そんなに俺に頼るんは嫌なん?!」

「そうじゃないけど、なんか、嫌」

「やっぱ、嫌なんやん!!」

「朝っぱから騒がしいな。テメェら」

「あ、跡部ー!」

そして、ここで跡部登場。あれー、なんか周りがザワザワしてるぞー?

「………なんで、テメェがだ「その話飽きたんだけどなぁ」……俺様の言葉を遮るんじゃねぇ」

どうせ、男装の件でしょ?説明がめんどくさい。まあ、するしかないんだけどさ

「……これしかなかったんだよ」

「無視かよ。まあいい」

「こいつら、話が全く噛み合ってない…………!!」

「まあ、この二人だし仕方ないC」

「せやなぁ」

「そういえば、今日ミーティングがあること忘れてねぇよな?」

「「「…………あ」」」

え、ミーティング?………朝からそんなことを、するのか。…………一体何の部活なんだ?ってそうじゃない。

「………僕はこれから何処にいけばいいの?」

「………とりあえず、職員室やろ」

「職員室………」

…………一体何処なんだろうか。

「あー、下駄箱入って右の方向へ真っ直ぐ進めば分かるからよ」

「うーん、分かった。…………まずは、下駄箱で僕のロッカーを探すところからだけどね」

「そうだな。………まあ、頑張ってくれ」

「うん、頑張るー」

宍戸から色々と教えてもらったし頑張るとしますか。
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