狩り人
□4羽
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お父様の誤解は解けないまま、お母様が来るぞ、の言葉で家を出ることになった。
簡単な準備を手伝い、そのまま玄関へ向かう途中、そのお母様に出会ってしまった。
「キル!!」
強い口調でキルアを呼び止める。
そして、あの3人はもう帰ったから独房に戻れと命令する。
キルアはそれでも行くと告げる。
「キル!!!」
先程よりも強い口調でキルアを止めようとしたが、
「どけよ。」
そう冷たく突き放した。
お母様が後ろで見ている間、キルアの後を付いて行った。
すれ違い様、あの子を、よろしくお願いしますね。とそう私に聞こえる声で伝えた。
「そうそう、ゴンたちどこにいるか分かる?」
「ん?多分ゴトーんとこ!!早く行こうぜ!!」
私疲れているのだけれど、キルアが何よりも嬉しそうに笑っているので気にせず走ることにした。
明かりのついたこれまた大きな建物が目に入る。
家に入る前に、数人の執事にキルアはゴンがいるかと確認する。
執事は、はい、と返事をする。
そして案内されるまま向かうと、3人共ソファに座って待っていた。
久々に会うゴン達との感動そのまま無邪気に喜んでいた。
そしてそのまま移動を急かす。
お母様がうるさい、それだけの理由で。けれど、家の長であるお父様が自由にさせたわけだし、お母様は何も言えないんじゃあ・・・。
それは言わないでおく。
そして命令されても付いてこないようにゴトーさんにくぎを刺して玄関へ向かう。
ククル―マウンテンから離れ、それぞれの行動に移すことになるわけだが、
クラピカは本格的に雇い主を探し、レオリオは故郷に戻って医者になるための勉強。
そしてゴンとキルアと私はとりあえずゴンのヒソカのプレートを殴り返しその目的を達成するべく付いて行くことに決めた。
クラピカもヒソカも、そしてレオリオも9月1日にヨークシンシティで会う事を約束して別れた。
(キルアとの子供か。)
(フィーネとの子か。)
(いやいやいや。そんなことないないない!!)
(ないないない。あんな変態なんて。)