そのた短編

□中身の無い話.com
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「今日はこれを使ってみようか」
「…手錠?」

透は、鞄からピンク色の手錠を取り出す。簡単な作りになっているのか、安っぽい光沢感がある上に頑丈さは感じないものの、きちんと鍵がないと開けられない仕様にはなっている。

「そっ。逃げられない状態で犯される…みたいなシチュエーションの日もいいでしょ」
「…え、あ、うん?」

花澄は、反射的に理解していないまま返事をする。その間にも、ベッドに優しく押し倒され、両手首を頭の上でまとめて固定される。手首は自由が効かないものの痛みはない。
花澄は大人しく従った。
咄嗟の出来事に状況を飲み込めておらず、ぼんやりしているうちに、透は花澄の衣服を脱がしていく。花澄の身体は透によって快感をいやというほど覚え込まされている。
衣服を脱がされるだけで、これから起こるだろう出来事を期待して身体が震える。

「今日は何回イけるかな?楽しみだね」
「んぁ……あっ……」

耳元で囁かれる声にもぞくりとして反応してしまう。透は妖艶な笑みを浮かべると、ブラをずり上げて胸の先端を弾く。

「んぅっ…」

すぐに固く尖っていく乳首を見て嬉しそうに微笑むと、今度は口に含んで転がすように弄ぶ。同時に反対側は指先で刺激して可愛がってやる。

「ふぁっ……あぁっ……」

舌で舐められ、軽く歯を立てられるたび、花澄は甘い痺れに襲われる。もう片方は絶えず摘まれていて、左右から与えられる異なった快楽に、次第に頭がぼうっとしてくる。軽い胸への刺激だけで、体内からドロリとした液体が漏れてくるのが分かる。

それでも、胸への刺激だけで達するほどの快感ではないため、物足りなさを覚えてしまう。無意識のうちに太腿を擦り合わせていたらしく、それに気づいた透が、口角を上げる。

「あれ、もう我慢できないんだ?」
「うっ……だってぇ……」

恥ずかしさに目を逸らすも、その仕草さえも誘っているように見えたようで、透はさらに楽しげに笑う。花澄の下着を手早く取り払い両脚を割り開くと、秘裂へと手を伸ばした。

「ここ、こんなにしてる」
「ひゃぁっ……!」

そこはすでに潤っていて、割れ目に沿って撫でればぬちゃりと音がするほどだった。蜜壷の入り口まで指を滑らせると、クリトリスを押し潰すようにして愛液を絡めていいく。

「んんっ」
「見て、おっぱいだけでこんなに濡れてる」

透は、少し触っただけで糸を引くほど濡れてしまった指を見せつける。

「…っ、恥ずかしい」
「気持ちいいのはいいことだよ」

嬉しそうな顔をした透は、そのまま見せつけるように濡れそぼった指を舐める。

「ん……」

その光景から目が離せない花澄は思わず喉を鳴らす。その反応を見た透はニヤリと笑い、膣内へ指を差し入れた。

「あんっ……♡」

奥まで挿入された瞬間、びくんと跳ね上がる身体。既に充分すぎるほどの愛撫を受けてきたそこは柔らかく解れており、簡単に2本の指を受け入れた。

「柔らかいねぇ。もうぐちょぐちょだ」
「やぁっ……言っちゃだめ……ッ」

言葉で辱めながら、中を掻き回す。肉壁越しにGスポットを引っ掻いてやると、腰が大きく浮いた。

「ああぁっ!あっ、あっ」

強い快感に耐えきれず、拘束されたままの腕でぎゅっとシーツを掴む。しかしそれも無駄な抵抗だった。

「ダメじゃないでしょ?」

さらに強く責め立てられ、あっという間に限界を迎えそうになる。だが、絶頂に達する前に動きを止められてしまう。

「あぅ……なんでぇ……」
「まだだーめ。もう少し頑張ろうね?」

そう言うと、今度は膣内の上側、ざらついた部分をぐりぐりと押し込む。すると面白いくらいに身体が跳ねた。

「あぁんっ!?ああっ、だめっ」

何度も同じ場所を攻められ続け、花澄は自ら腰を揺らす。

「はぁ……あ……またイっちゃ……ああぁぁっ!!」

ビクビクと痙攣させながら絶頂を迎え、ドロリと更に愛液を零してシーツを汚す。

「あ、あ、」

余韻に浸っている間もしつこく弱点を刺激し続ける。

「やあぁっ、もぉいったばっかだからぁ」

敏感な粘膜を擦られて辛いはずなのに、もっとして欲しいと思う自分がいる。そんな自分に戸惑いながらも、快感には抗えずに、喘ぎ声が漏れてしまう。

「気持ち良いんでしょ?素直に感じてよ」
「やっ……んぅっ!」

反論しようと口を開いた瞬間、口内に人差し指を入れられ、舌を絡め取られる。

「嘘は良くないなぁ」
「ふぅっ……」
「花澄は俺に虐められたいんだよね」
「違うもん……んんっ……」

指で口腔を犯されながら、秘所への愛撫は止まらない。陰核を弾かれ、膣口を指で刺激される。先程より強めの刺激に、花澄は身体を震わせた。

「あぁっ……ふぁっ……」
「どうしてほしいか言ってごらん」
「……意地悪……!」

耳元で囁かれる言葉には答えず、恨みがましい視線を向ける。だが透は全く動じなかった。

「仕方ないなぁ」
「え……きゃうっ」

突然指の動きが激しくなり、花澄の身体が大きく跳ねる。そのまま一気に3本に増やされ、バラバラに動かされると、あまりの質量に息が詰まりそうになる。

「透様に虐められて中出しされたいですって言うまで挿れてあげないよ?」
「あぁっ!…あっ、あぁっ」
「ほら早く」
「んっ……透さまにっ、いじめられて、なかだしされたい…!花澄はぁっ、透さまとのっ、赤ちゃん孕みたいで…すぅっ!」
「よくできました。たっぷり注いであげるから、しっかり孕んでね」
「うんっ……たくさんほしいっ……んぅっ」

透は満足そうに頷くと、キスをしながら挿入し、花澄の身体を上から押しつぶすような形で抱き締める。
最初から1番奥に届くように身体を抱き込んで、花澄が身体を揺らして快感を逃すことを許さない体勢にする。

「ああぁっ!!おくあたって……きもちいい……っ」
「可愛いね」
「んぁっ……はぁ……透くんの……おっきくなって……♡」

子宮口に亀頭が当たる感覚に酔い痴れる花澄。身体を押さえつけられている分、膣内を蹂躙する肉棒の形がよく分かる。

「ああぁっ!だめぇ……またいくぅ……っ!!」
激しいピストンに早くも絶頂を迎える花澄。

「ダメじゃないでしょ?」
「やぁっ……まだ……イったばっかだからぁ……っ」
「いっぱいイくのはいいことなんだよ、もっと俺ので感じてね」

花澄が既に何度も達していることなどお構いなしに、透は腰を打ち付ける。その度にビチャビチャと愛液が飛び散って2人の腰を濡らす。

「あぁ……っ♡もう無理ぃ……!」
「じゃあこれで終わりね」
「やだぁ……抜かないでぇ……」
「ならちゃんとおねだりして?」
「あぅ……お願いします……私の中にいっぱい出して下さい……っ♡」
「いいよ、全部あげる」

透はそう言うと、ラストスパートをかけるかのように激しく腰を振り始めた。
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