ばさら短編
□雪に彩られる
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季節は冬。
ハロウィンも終われば、すぐさま街はクリスマス色に染まる。
今年のクリスマスは一人じゃないんだよね。
幸村がいる。
私と幸村は付き合って約半年。
デートは(幸村の部活が忙しいから)片手で数えられる程しかしてないけど、とても幸せで・・・。
いつも私を気遣ってくれる幸村に何かプレゼントしたい。
幸村なら何がいいかな。
食べ物もいいけど、形に残るもののほうがいいかな。
うーん・・・いつも幸村は佐助くんといるからなぁ。
いや、彼にアドバイス貰っても「泉希ちゃんから貰うものなら旦那はなんでも喜ぶよ〜」
ていう姿が目に浮かぶからやっぱり止めとこ。
「Hey, girl」
なんか、後ろから声が聞こえた。
「・・・伊達くん。どうしたのかな」
「一人か?
泉希、俺とdateにでも・・・」
「私、幸村と付き合ってるんだけど?」
「No problem. 」
「問題しかないよ?」
しばらく言い合った後に、伊達くんと一緒に幸村のプレゼントを探す事になった。
「泉希・・・、何を買うのかしらねぇけど、真田ならやっぱ赤じゃねえか?」
「そうですねぇ。
ってか、思ったより真面目に探してくれてるんだ?ありがとう」
「そりゃ、泉希に気に入られ・・ゲホッゲホッ」
私私の伊達くんに対する感謝の気持ちを返してほしい。