くろこ短編

□身長差
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海常高校男子バスケ部主将 笠松幸男の1つ下の幼馴染みは長身だった。




あー、女の子らしい子が可愛くて羨ましいなぁ。
なんでこんなに背だけ高いんだろう。

ただ高いだけで、何も役に立たない。
背の高い男の子は羨ましがられるけど、背の高い女の子は、なかなか羨ましがられない。
せいぜい、スタイルがいいだとか、運動ができそうだとか、言われるのはそのくらいだ。
私は、モデル体型でもなければ、運動も苦手。

私の身長は、174cmだ。
男子高校生の平均身長を優に超えている。

1つ上の幼馴染みである幸男とも4cmしか身長差が無いのだ。

幸男は、女の子が苦手だけど、
私は幼馴染みからか背が高いからか、普通に会話している。





「おーい、夏帆」
「あ、幸男」
「ん?この子誰ッスか?笠松先輩の彼女?」
「な、ちげーよ!!」




私の目の前に、金髪長身イケメンがいた。

これが、モデルであり、海常高校のエースとの出逢いでした。
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