*i7*

□*最高の一日を君に……*
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おまけ


「やっぱり服はいつもよりカジュアルな感じで、百さんの普段のポップなイメージを払拭しましょう」

「ふむふむ」

「百さんいつもフードのついたパーカーとかだからハットとかどうですか?似合うと思います」

「なるほど!」

「場所は断然水族館ですね、暗くて良い雰囲気にもなりやすいですし、いつも賑やかなところにいってるなら尚更」

「それでそれで!?」

「ディナーはいつもと違って少し高級なところで直前にドレスとか買ってあげたらどうですか?雰囲気もでますし、夜景が見えるところで貸し切りにすれば顔も出せますし」

「さっすが!抱かれたい男ナンバーワンの楽に聞いて良かったよ!!」

「それにしても、好きになってもう何年も経つのにまだ告白してないなんて、百さん案外奥手なんですね」

「なっ!モモちゃんは慎重なのっ!名無しさんは毎年誕生日とかバレンタインとかイベントごとに手作りのお菓子おくってくれるし、深夜に電話しても喜んで出てくれるし、でもそれだって俺が幼馴染なだけで、男としてというよりは弟みたいに扱われてるから、頑張ってモモちゃんのギャップを見せて今度こそ!!!」

「そうですか、頑張ってください!」

「んじゃ!ありがとう!!ちょくちょくラビチャ送るから何かあったらアドバイスよろしくね!!」


バタン


「百さんはりきってたねぇ」

「ていうか、あれどう考えたって両想いでしょ」

「だよな、まぁふつー好きじゃない男にあそこまでしないよな。百さんも結構鈍いとこあるんだな。当日俺たちもオフだし、見に行くか」

「えぇ!!そんなダメだよ!!」

「いいんじゃない、おもしろそうだし」

「天まで……あ、この話千さん知ってるのかな、相方の一大事だし教えてあげたほうがいいかな」

「いいんじゃないか、連絡してみょうぜ」



後日、モモの告白現場を押さえたビデオ映像の上映会が成され、その上映会に私まで呼ばれ二人して恥ずかしい思いをするのはまた別のお話……。


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