月島蛍(長編)
□出会い
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色々記憶はある。
漫画、アニメでハイキュー!の月島蛍というキャラを好きになった。
あぁ・・・生まれ変わったら・・・月島蛍みたいな人を付き合いたい。
そんな夢を抱きながら人生を終えた。
こんな変な記憶が残ったまま次の人生を迎えてしまった。
親だとか彼氏とか一切そんな記憶はない。あるのはハイキュー!!という漫画を読んだ記憶だけ。
そして・・・月島蛍・・・
どうやらこの世界にはハイキューという漫画はなかった。
てことはあれか?うちにハイキュー!!という漫画を描けと?
そうなのか?
小さい頃からそんなことを考えていた。
この世界に馴染んでいくにつれて、学校には好きな子もできたり、二度目の人生だから勉強もできた。
勉強が大事ということは前世で大人になってから嫌というほど痛感した。
それに親の遺伝子が良いせいか覚えも悪くない。
前の親がどんなだったとか全く覚えてないけど、今の親も親なのだから感謝しないといけないな。
ある日・・・知ってしまった。
人よりちょっとだけ知識のあるうちは先にどこの高校へいくかを学校の図書室にあるコンピューターで調べていた。
さき「か・・・・・烏野!?あるの?]
学区は!?・・・
入ってる・・・っ
家との距離・・・近い!?
うそ・・・・・。
この事実に驚いた。
待って・・・・・・・何で気づかなかった?
なぜ・・・ここ雨丸中学・・・
ってことは・・・ここに月島蛍が?
い・・・いるわ・・・
アニメと違ってリアルの世界。
だからこそ気づかなかった。
背の高い・・・ヤンキーが。
金髪眼鏡・・・見たことある!!!!
前世に気をとられて気が付かないなんて・・・
それでも本当に好きな人なのか?
うちが介入することによってうちの知ってるハイキュー‼の歴史は変わってしまう可能性がある。
いつ・・・近づくべきか。
それにもう手遅れだ。
月島蛍はきっと・・・もう兄に絶望している。