月島蛍(長編)
□烏野高校
2ページ/10ページ
目が覚めてベッドからでてベッドを囲うカーテンをよけると月島君がヘッドホンをして本を読んでいた。
月島「やっと起きた。」
さき『ごめん、もう夕方!?』
月島「一回発作が起きると長いんだね。保健室の先生には僕が送って帰るって言ってあるから大丈夫だよ。帰れる?」
さき『そ、そんなに優しいと怖いぞ・・・。』
身構えてしまううち
月島「はぁ?元気そうだね。顔色も戻ってるし。今のうち帰ろう。」
「ツッキーーーー!!!」
がらがらっと保健室の扉があいた。
月島「うるさい山口。ここ保健室。」
山口「あ、そっか。ごめん。」
月島「帰ったんじゃなかったの?」
山口「いや・・・その・・なんかどうしても気になっちゃって。」
月島「丁度良いや。なかさんの荷物持ってあげて。」
山口「あ、うん。」
さき『山口君ごめーん><。』
山口「いいよ、いいよ。体弱いんでしょ?」
言葉に甘えて山口君に荷物を持ってもらった。
3人並んで帰る。
さき『あ、部活の入部届けとかってだしたの?』
山口「ツッキーが今日はなかさん送らないといけないから明日にするって!」
月島「・・・っチ。山口」
山口「あ、ごめん。」
月島「なかは僕限定でこういう、気を使わしたりだとか知ると発作が起きるから。」
ななななななんて鋭い・・・
山口「ええ!?ツッキー何かしたの?」
月島「別に。なかも、僕と山口には何してもいいから。気にしないで。癲癇、調べたら命の危険につながらる病気だし。」
山口「え?なんかやばい病気なの?」
月島「ほんとせこいよね。病弱だとかまわざるおえないんだからさ。」
あ・・・・・・やっぱり月島くん・・・・
うっとおしいとおもってる・・・
山口「なかさん!!!!」
やばっ・・・深く考えるな・・・深く。
発作が・・・
軽い舌打ちが聞こえて体がフワりと浮いた。
月島「ラッキーだね。」
月島君が・・・お姫様抱っこ・・・・
神様・・・うちはここで死ぬのでしょうか。
山口「危なかったね。また倒れそうだった。」
月島「山口、僕のカバンも持って。」
月島君がとっさにカバンを落としたであろうカバンを山口君がひろう。
さき『だめ・・・下校中の子に見られたら・・・。』
月島「誰もいないよ。帰る人はとっくに帰ってるし部活動とかもまだ終わらないだろしね。」
山口「ツッキー自分で言っといてこれだ。」
月島「うるさい。」
ごめん・・・月島君。
ますます教室に行き辛い。
月島「あのさ、ほんとに気をつかわなくていいから。今のは、その・・・僕も気を遣う気ないから。ただ普通に幼馴染なんだし、わかった?」
さき『う、うん。』
月島「言ったよね?僕のことで発作起きると迷惑だって。頭良いんだからわかるよね?」
さき『うん。』
月島「ほんとにわかってる?」
さき『うん・・・///』