ビロードウェイ

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今日は日曜日。

『…結局今週1度も左京さんにあわずに週末を迎えてしまった…』


茅ヶ崎がくれた千秋楽のチケットは2週間後のものだが演劇というものが気になって今日は一足先に観劇にきた。



今日の分のチケットは買ったが開演まで時間があったので近くのカフェでランチでもして時間を潰そうと考えた。


『あそこのカフェはカレーパンが美味しいんだよね~』

「それ…どこ…。」


『!!? わあっ!!? 』

後ろから急に声をかけられてびっくりした。
咄嗟に振り向くとそこには白いヘッドフォンをさげた高校生くらいの男の子がいた。

『あっ、えっと……。』
「頼む…その美味しいカレーパンの場所教えてほしい…監督に喜んでもらいたい…。」

全く頭で理解出来ないが、どうやらこの子は私にそのカレーパンの美味しいカフェの場所をきいているらしい。

『よく分からないけど今からそのカフェ行くけど…』

「分かった、ついていく。」

『!!? し、知らない人についていっちゃだめって教わらなかったのかいッッ 』

「真澄…」

『えっ』

「俺は碓氷真澄。あんたは?」

『えっと…泉田ナナシです。』

「分かった。ナナシ、もう俺たちは知り合い。だからそのカフェまでつれてって…」

最近の高校生は勢いがすごい。
そんなにカレーパン食べたいのか…。


そんな真澄君に圧倒され私はカフェまで案内することになった。






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