ビロードウェイ
□5
1ページ/3ページ
曲を投稿してから4日がたち
今日は金曜日。
仕事が忙しくて曜日感覚がなくなっていた。
それでも今週も無事なんとか仕事をやりとげることが出来た。
仕事は大変だけどやりがいもあって自分にむいていると思う。
上司や後輩、同期には恵まれたと何より思う…。
昔はヤクザ組の一人娘って事で沢山辛い思いをしてきて孤独だった。
将来の希望とかまったくなかった。
そんな時に目の前に現れたのが左京さんだった。
左京さんも私と同じで “ 抱えるもの ” があった。
彼も孤独だった。
最初は喧嘩してばっかりだったが次第に打ち解けいった。
お互い悩んで失敗や成功を経験して立派とまでは言えないかもしれないが大人になった。
今こうして社会に溶け込めているのも左京さんのおかげだと思っている。
『たまにはお礼とかしたいかな…』
ふとそんな気持ちになった。
突然だとびっくりするだろうし普通にお出かけに誘うことにしよう。
明日は土曜でお互い休みだし、観劇にでも誘ってみようかな。
先週は左京さん仕事で行けなかったし明日は大丈夫だよね。
そうと決まれば早速LIMEを送る。
『“ 左京さん、お疲れ様です。
明日休みですよね!
一緒に出かけませんか!? ”』
すぐに既読がついて
「“ 分かった。
午前は組の方に顔を出すから
午後1時に起こしに行く。 ”」
よし!ちゃんと予定確保!
ほんとはもっと早くに誘わなきゃ左京さんにも申し訳ないんだけどね!
『“ 突然なのにありがとうございます!
流石左京さん!
あっ!でもなんで起こしに行く何ですか!!!
お昼までには起きてますよ!!!! ”』
「“ そういう事にしといてやる。
寄り道せずに真っ直ぐ帰るんだぞ。 ”」
子供か!!
言われずとも真っ直ぐ帰りますよ!
そう心の中でつっこんでしまった。
『“ 子供じゃないので心配いりませんッッ
了解です。
それじゃおやすみなさい ”』
スマートフォンをカバンにしまい
帰路についた。
あぁ~早く明日にならないかな~。