ある朝起きたら太宰になっていた件について

□緊急事態です
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小窓に置かれた観葉植物、
ライトグリーンの敷物、純白のトイレットペーパー。


...トイレだ




太宰さんのスマホを見て今からとんでもないことをする。
そっと深呼吸して芳香剤の匂いを嗅いだ。




する前に太宰さんに謝っておこう

太宰さん済みません太宰さん済みません太宰さん済みません太宰さん済みません太宰さん済みません太宰さん...



念仏のように太宰さん済みませんと唱えゆっくりそれを触ってみる

治子「...うっ」




反り立つ其れは触る度に頭が真っ白になっていく。
スマホで調べると色んな解除方法が載っていた。しかしほとんどのものが見ないと出来ない。

他の方法がないかと探していると中也の声がした。



中也「終わったか糞太宰」

治子「あーえっとその」


懸命に調べるが出てこない。
待って、中也...
すると中也は声を荒らげて云った。



中也「早くしろよ俺も行きてえんだよ」

治子「◇※▽○□▽▼!?」



そ、そんな

早朝だから皆用を足したくなるんだ、中也もそうなんだ...

好きな人はトイレをしないという某ドルオタのような夢はその一瞬で叩き潰された。

同時に下の違和感も高まる。
死を悟った。






中也「...おい糞太宰、手前俺に厭がらせしてんじゃねえだろうな
開けろコラッ」

息を吹き返した時、下の違和感は既に消えており、代わりに中也の怒声が響いていた。

どうやら、気絶していたらしい




中也「糞っ早くトイレ行かせろ
またいつもみてえにトイレで爆睡してんじゃねーだろーなァ」

治子「はい、済みません
す、すぐ出ます」


ガチャっと扉を開けると中也の余裕のない表情があり、また下に違和感を感じた。











中也「はー、おら貸せよ太宰」


治子「ひ、やっ、ぁ...」








中也の大きな手が私(太宰さん)の其れに触れる。男爪でゴツゴツした綺麗な手でズボンの上から撫でられる。


何とも言えない快感に耳まで赤くなるのが分かった。









中也が其れを思いきり掴むと小さく声が漏れた。


男の人の気持ちってこんな感じなんだと知るのと同時に罪悪感が襲ってくる。

太宰さん済みません...太宰さん済みません太宰さん...




其れでも、中也は止めてくれなかった。


取って付けたような笑みを貼り付けて耳元に口を近付け、小さく息を吐く。



たったこれだけのことで私は中也に支配された気持ちになり、自然と呼吸が乱れる。



中也は上を向いた私(太宰さん)の其れを優しく動かしてくる。



中也「ほらこうやるんだよ」


治子「うう...」



中也に囁かれ、私は呻く。
すると今まで脳をヒリヒリさせていた感覚が無くなり、温かい手が離れた。

夢から醒めたような感覚だった。


そして

中也「さっさと済ませて来い」

という冷たい声。





背中を蹴られトイレから追い出された後、ガチャッと鍵が閉められた。
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