【東京リベンジャーズ】
□牽制してくる灰谷蘭
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「俺あの子のこと好きなんだよね」
ジャズの音楽が流れる瀟洒なレストラン。
一流シェフが作ったパスタに一切手を付けず、腕組みをして灰谷蘭はボソッと言った。
直後にその正面にいた男は今まで自慢げに言を垂れていたのを辞める。
緊迫した空気が間に流れた。
「で何だ」
何が言いたいのかと言うようだ。
「本当だよ?」
蘭は微笑んだ。
「俺のモノだと勘違いしているようだから言ってあげたの、俺は名前ちゃんのことが好き」
俺に声をかけてくれた名前。怪我をした俺に優しい言葉をかけてくれたのはオマエが初めてだ。