Novel.1

□香り
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彼女の香りが変わった。

「シャンプー変えました?」

「やっぱわかる?」

同じメーカーなんだけど期間限定で違う香りなのよ。と佐藤は呟く。

本人曰く期間限定の間は今までの香りが無いらしく、少し不服そうだ。

「でもこの香りもいい香りですよね」

「ピーチだって。私ボディーソープも母の好みでピーチだからもう全身桃よ桃」

そういえばこの前抱きしめた時甘くて美味しそうな香りがしていた。

「とても美味しそうです」

「やめてよ?食べないでよ?」

そんなことを笑いながら言う彼女が愛おしい。

「今度から予備に2本くらい詰め替え用意してたら期間限定の間乗り越えられますよ」

「あ、そうか、買い溜めといたらいいのね」

なんていう失態だーと笑いながら頭を抱えてる彼女をいとおしく思う。

今晩は全身ピーチな美味しそうな美和子さんに甘えよう。

そう決めた。



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