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□リトル入り
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「白雪 杏樹。希望ポジションはピッチャーです。よろしくお願いします!」

小学3年の春、私とかずくんは近くのリトルに入った。リトルに入る前に、伸ばしていた髪をばっさり切った。お母さんは残念がっていたけど、ショートも似合ってるねって言ってくれた。希望ポジションについては、前の世界では速い球がなげられなくてピッチャーは諦めていたけど、今はまあまあ速い球が投げられるからという理由です。とは言っても、すでにチームにはピッチャーがいるので、そう簡単にはピッチャーにはなれないけどね。

「ノック入るぞ!」
「「「はい!」」」

でも私の入ったリトルは強豪ではないので人数もそう多くはないから、ノックは受けさせてもらえるみたい。

「次ー!」
「はい!」

あ、私の番だ。ノック受けるのはこの世界では初めてだから緊張する。

カキーン!

ボトッ。

やっぱり一発目は取れませんでした。

「すみません!」
「もう一発いくぞ!」
「はい!」

カキーン!

落下時点を見極め、走る!そして

ガシッ!

キャッチする!できたー‼

周りからは「おおー!」という声が聞こえる。やっぱり女だからって取れないと思われてたようです。まあ自分でもびっくりしてます。前の世界の経験があるにせよ二発目で取れるなんて大したものです。薄々感じていたけど、今の私って身体能力高いみたい。
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