STORY 長編

□夏休み〜海編〜
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「あっち〜」

「やっぱこんな猛暑は海だよな」

「水みず〜ひゃっほ〜」

(佐藤って本当元気な奴だな)


ピシャッ


「つめてッ!」

「鈴木〜!」

「いきなり水かけてくんなよッ!」

「ほら〜鈴木〜追いかけてみなさいよ〜キャハハハハ」


「やんねーからな。」

「えぇー!海と言ったら水をかけ合いながら浜辺を走るだろ!」

「ドラマだけだって。つか何であえて女側やってんだよ!」

「あ!鈴木女側がよかった?」

「ちげぇよ!」


「あ!海の家あるじゃん!俺やきそば食いてぇ!」

「あぁいくか。でも海の家ってやたら高いよな」




「いらっしゃ〜い!」


「ってオイ!焼きそば一皿1万円!!??高すぎッッ!!!!」


「なんだ〜お手頃価格だな!」


(佐藤の金銭感覚って…)



「えぇ!?」


「どうした佐藤?」


「鈴木!どうしよう!カード使えないんだってよ!」


「普通使えねーだろ。海だし」


「現金なんて普通もってねぇよ…」
「普通持ってるだろ!」


「あぁ俺、現金もって買い物すんのが夢なんだ〜」


(今までどんな生活してきたの…?)



「俺も千円しかねーよ」


「すげぇ!現金だ!鈴木はやっぱスゲェな…!鈴木このブラックカードと交換しねぇ?」

(え?逆にいいの?)



「バカだな…佐藤…。」




「君達、かき氷なら250円だけど買ってかない?」


「まじっすか!?あっでも俺カードしか…」

「いいよ俺が出すし」


「鈴木…おまっ…((泣)」

「え!?泣いてる!!??」


「俺一生鈴木の事忘れないわ」


「俺死ぬ感じ?」



「じゃあかき氷2つでいいかい?」


「はい」






「ほらッ新人早く作れ!」


う゛ぉおい!!さっきからウゼェぞ!!!!!あんまりウゼェと、てめぇをかき氷にするぞぉ!!!




「「え…!この声はまさか…」」




佐藤と鈴木はゆっくりと振り返る





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